事例の概要
| 企業 | 宁德时代(CATL)溧阳工場 |
|---|---|
| 地域 | 中国 |
| 業種 | 電子・半導体 |
| 企業規模 | 大企業 |
| 用途 | 外観検査 |
| 使われた技術 | カメラ8台による多視点撮像とAI検査(社内開発、詳細非公表) |
| 関連する製品・サービス | — |
成果
取り組みの内容
電気自動車の電池パックには数百から数千のセルが入るため、セル1個の不良がパック全体の不良や安全問題につながります。電池メーカーは不良率をppm(100万分の1)やppb(10億分の1)の単位で管理する必要があります。
宁德时代は灯塔工場を3拠点持ち、溧阳はその3つ目です。中国证券报の工場取材によれば、同工場はカメラ8台とAI検査を組み合わせ、セルの欠陥を多方向から検出しています。
記事では、セル故障率が100万分の1から10億分の1レベルになり、生産能力が320%増え、品質欠陥が99%減ったとされます。ただし、セル故障率が出荷後の市場不良を指すのか工程内の検出を指すのかは示されておらず、第三者の検証も公表されていません。対象は溧阳の特定工場で、全工場の平均ではありません。
運用面では、検査で弾くだけでなく、2026年には約7,000のスマート管理点とAIによる多段の閉ループ制御で9シグマの品質目標を掲げています(同花顺、2026年9月)。検出と工程の補正を組み合わせる方向に進んでいると読めます。
この事例から読み取れること
- ppbレベルの不良率は膨大な生産数があって初めて統計的に確認できる指標であり、生産量の少ない工場が同じ指標を目標にするのは適さないと当サイトは考えます
- 多視点の撮像とAI判定を組み合わせる構成は、AIモデルより撮像系の設計が精度を左右することを示しています
- 検査結果を工程の管理点のデータと結びつけて補正に使うには、セルやロット単位のトレーサビリティが前提になる
本ページは企業・提供元が公開した情報にもとづき、費用負担を受けずに作成しています。成果の数字は発表時点のもので、当サイトによる検証値ではありません。
