発表された数字

中国日报が2026年8月3日に報じた中国信息通信研究院(信通院、CAICT)のデータによると、2025年の中国のAI産業規模は1.2兆元を超え、前年比40%増でした。

層構成比前年比
応用層55%22%増
基礎層(計算資源・チップなど)38%59%増
モデル層7%189%増

2026年6月時点のAI企業は6,600社を超え、世界の約15%を占めます。地域別では北京・広東・上海・浙江・山東の5地域で80%超を占めています。増加率は基礎層が59%、応用層が22%で、計算資源への投資が産業規模を押し上げている構図です。

ほかの数字と混ぜない

中国のAI市場には複数の数字が出回っています。IDCによる2024年の中国工業大模型応用市場は約12.1億元、2025年上半期の大模型ソリューション市場は30.7億元(製造業に限らない)です。信通院の1.2兆元は基礎層の計算資源を含む産業全体の規模で、対象範囲がまったく違います。これらを並べて成長率を比べることはできません。数字の違いは中国AI産業1.2兆元(信通院2025)の構成で詳しく扱っています。

製造業への示唆

モデル層が189%増と最も伸びた一方、構成比はまだ7%です。産業の中心は応用層と、計算資源などの基礎層にあります。製造業の視点では、応用層の中で工場向けがどれだけあるかが重要ですが、このデータからは分かりません。信通院の別の調査では、AIを使う中小企業のうち全業務プロセスに組み込んでいる企業は4%にとどまっています(南方财经、2026年7月15日)。

よくある質問

1.2兆元は日本円でどのくらいですか?

為替レートにより変わるため、本稿では換算していません。引用時は換算レートと時点を明記してください。

製造業向けAIの規模は分かりますか?

信通院のこのデータは産業全体で、製造業向けの内訳は示されていません。

この特集について

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この記事を書いた人

株式会社サオス

株式会社サオス 製造DX部

DELMIA Apriso を中核とした MES / 製造DX の導入・運用・人材育成と、製造業向けAIの調査・開発・教育を手がけるITコンサルティング企業。ISO 9001:2015 / ISO 27001:2022 認証取得。 日本・中国・米国で製造業のMES・データ基盤・AI導入を手がけた実務者が、欧米・中国の一次情報にあたって書いています。